EVは本当に普及するのか？

エクソンモービルが2027年までにEV向けのリチウム生産を開始するとのニュースがありました。石油を掘ってるだけの時代遅れな企業ではないんですね。まだまだ石油需要はなくならないと思うしリチウム生産がそんなに儲かるかどうか分かりませんが、株価には企業イメージも反映されるので良いことには違いないでしょう。

エクソンも今では私のポートフォリオの中でもアップル、アルファベットに次ぐ三番目に利益率が良い…エース級の働きをしてくれているので、脱炭素という逆風にも負けずに頑張っていただきたいところです。

ただ、EVの将来については私は未だに懐疑的です。少なくとも自分が欲しいかというと全然いらない。ガソリン車の新車販売が禁止される2035年でもBEVのシェアはっせいぜい2～3割くらいに留まるんじゃないんかなーと勝手に思っています。

航続距離については、まあ自宅が戸建であれば毎日の駐車時に充電していればほぼ問題ないとは思います。が、アパートではどうしようもない。そこまで整備されるのはまだ相当先ではないか。また、雪国の冬では充電効率、暖房効率が著しく悪くなってよろしくない気がします。

何よりEVシフトが始まった経緯からすると日本人は反発を覚えて当然でしょう。日本のHVにかなわないとみた欧州勢がクリーンディーゼル攻勢に出ていたものの、実際HVには及ばなくて不正せざるを得ず、それが露見した後に苦し紛れに「HVはダメ、これからはEVの時代」などと強引に言い出したわけですから。

ま、それを考えるとステランティスへの投資を検討するのもいかがなものかとは自分でも思いますが…それを言ったらタバコ株にも投資できなくなるから別にいいか。

みんなEVになるとメーカーごとの個性の差が薄れてつまらなくなるのも困る。特にスバルなんて水平対向エンジンなんてものにいつまでも固執している変なメーカーだからこそ面白いのであって、動力源がモーターになると一気に存在感がなくなりそうです。既に最近のCMではエンジンや走りについては何も言わずにアイサイトの安全性ばかりアピールしていて非常につまらなくなっています。

特に「こども、いのち、インプレッサ」というＣＭには頭を抱えました。子供に気を取られて事故りそうになる親もアレだし、安全装置の差くらいで今さら子持ちがインプレッサに乗りたがるわけがないのにアホかと。せっかくの新型車レイバックもアイサイトのことしか宣伝してないから車として何が良いのか分からんっていう。これも将来の脱エンジンも意識してのことだとは思いますが。

話が少し逸れましたが、それでも昨今の異常気象を考えると本当にEVが環境によろしいのであれば乗り換えるべきだとは思うんですよ。しかし、どうもそれすらも怪しい。製造時と大元の火力発電の際にガソリン車以上の温室効果ガスが発生するとか。あとバッテリーに必要なレアメタル採掘時にも相当の環境破壊が伴います。

こう考えると雪国民としてはわざわざEVにしようなんて全く思えません。今の技術ではHVが最適解でしょう。ただ、スバルに関して言えばHVはHVでも未だにe-BoxerとかいうショボいマイルドHVしかないのはさすがに問題ですので、何とかリッター20kmくらいのストロングHVを早く出してほしいところです。ソルテラも案の定全然売れてなさそうですしね。