GAFAMに依存する危うさ




私は性根がねじ曲がっているので、メジャーなものよりマイナーなものを好む傾向にあります。だから、株を買う時もいわゆるGAFAMなんかより誰も知らないような怪しい企業を買い漁って悦に浸りたい。そんな逆張り欲求がありました。



しかし結局、儲けるためにはみんなと一緒にアップル・グーグル・マイクロソフトへ順張り投資せざるを得ませんでした。アマゾンについては一株あたりの価格が高すぎて手が出ない。今思えば1400ドルくらいだった時に1株でもいいから買っておけばよかったと死ぬほど後悔しております。グーグルもそうだけど、そろそろ株式分割してもいいんじゃないか。この2社が高すぎる株価を理由にダウ平均に入れられないままなのはどうかと思う。



あとフェイスブックも気になってはいたのですが、「これからはメタバースだ」とかうさんくさいことを言い出して社名まで「メタ・プラットフォームズ」に改名したのでもう買う気がなくなりました。私が時代についていけてないだけかもしれないけど、メタバースが流行るとはどうしても思えないのです。



まあアップルとフェイスブックはともかく、私はアマゾンにもグーグルにもマイクロソフトにもひどく依存した生活を送っており、彼らなしにはもう生きていけない体にされてしまいました。そのうえ投資までしているのだから、もうますます彼らの繁栄を願うしかない。



しかし彼らはいつも素晴らしいテクノロジーを提供してくれるばかりではなく、私が望まないような変更もビシバシかましてきます。まるで普段は優しいけどたまに豹変するDV彼氏に殴られながらも離れられない女性になったような気分です。



例えばこの前、グーグル様がアドセンスの「関連コンテンツ」の廃止を決めたと発表しました。これはブログの記事下に「関連記事」をいくつか自動で表示させ、その中に広告が2つ3つ紛れているという、ブロガーにとってとても重宝するありがたい機能でした。しかも誰でも使えるというわけでもなく、ある程度の条件をクリアしないと使わせてもらえない。まだ使えない人にとっては羨望の的でもあったのです。私も解禁された時はグーグル様にいっぱしのブロガーと認められたようで大変うれしかったのを覚えています。


でも、それも来年3月までの話。関連記事を表示させるくらいなら全部広告にしてしまえとおっしゃるグーグル様のなんと強欲なことでしょうか。回遊率下がっちゃうじゃないですか。こんな望まない変革でも私は黙って受け入れるより他にないのです。




グーグル様も大概ですが、最も私に暴力をふるい続けてきたのは他ならぬマイクロソフト様です。ウィンドウズやエクセルには長年お世話になってきたのでそりゃあ恩恵の方が多いのは確かですよ。でも、それにしても彼の自分勝手な行為にはさんざん振り回されてきました。


私の仕事は社内SEなので彼への不満を挙げればキリがありません。プライベートPCは別に何だっていいんだけど、業務用のPCはウィンドウズXPか7か8.1を永遠に使わせてほしい。いや、贅沢は言わない。この際10でも良いです。だからウィンドウズは「10」が最後のバージョンだと約束してくれた時は「やっと改心してくれたんだね…」とこれまでにない安堵感を抱きました。


なのに、その舌の根も乾かぬうちから「11」を発表する暴挙にはもう耐えられない。離婚したいけど絶対にできない。マイクロソフトとはそんな絶対的亭主関白、モラハラ夫のような存在なのです。



彼らはもはやなくてはならない存在には違いないけども、たびたび暴力を振るわれる。だが、それでも誰もがGAFAMに投資せざるを得ない。その結果、ますますGAFAMは力をつけていき、解体されない限りは世界を支配し続ける。これは行き過ぎた資本主義社会の歪みであり、何らかの手段で是正すべきなのではないか?

…と疑問を抱きつつも私はWindowsパソコンで仕事をし、Google Bloggerでブログを書き、株価の上昇を願うしかないのです。


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