繁忙期なんていらない

12月は私の勤め先の繁忙期になります。この時期は毎年憂鬱で仕方ない。

まあ繁忙期がなくなったらなくなったで経営が立ち行かなくなるだろうけど。うちは食品関係ですが、どうして人は年末になると異常に大量に食い物を買い込むんでしょうか。本当に全部食べてるの？？　年中均等に消費してくれないかな。

年末年始は買い物にいかないからそれに備えて…というなら分かるんですが、実際のところ年中無休のスーパーは多いです。そして年末年始に営業する取引先がある限り、そこに関連する会社も年中無休で対応せざるを得ない。なんて世の中だ。

人々の生活に必要とされる業界ほどこういう感じですよ。その方が安定してていいかなと思ったけど間違いでした。いや、低空飛行で安定してると言った方がいいか。世の中にとって、あってもなくてもいい業界の方が労働環境としてはいいのかもしれません。

たとえばスマホゲーの会社などは原料費ゼロのデータをコピーしてガチャで売りまくって荒稼ぎしているのでしょう。一体どれだけ途方もない原価率なのか？といつも思います。まー人知れず消えて行ったゲームの方が多いんだろうし、これから新作をヒットさせるのもますます大変でしょうが。みんな何年も同じスマホゲーをずっとやってるように見えますからね。はあ。妬ましいというよりうらやましい。始めからそういう業界に入っていれば…まあ私が新卒時にはまだそんなもんありませんでしたが。

それでうちの会社の話に戻りますが、年々確実に人材難になっています。ベテランは病気やケガで長期戦線離脱するし、臨時のバイトは驚くほど即座にバックレる。5人も採用したのに初日から1人しか来なかった時は驚きました。いや、1人も来なかったんだったかな。やばそうな奴をちゃんと弾いてもこれ。そのせいで哀れな採用担当が極度の人間不信に陥っています。正社員の新人も全然入ってくる気配がなく、とにかく若者が存在しない。

人が来ないのならせめて今いる人間はこれ以上離脱しないよう気をつけてほしい。それなのに、今稼働しているベテランたちは毎日毎日バカでかいカップ麺ばかり食べている。さすがにおかしくないか。不思議に思って訊いてみると、「焼きそば弁当はノーマルより特盛の方がコスパがいいんだ」と。

「たまにみんなで外食しようか！」となっても行くのは大抵ラーメン屋。おにぎりと菓子パンもよく食べてるけど、とにかくいつ見ても炭水化物しか摂取していない。こんな不健康極まりない中高年しかいないのでは将来的に既に詰んでいるのではないか。この国全体が似たような傾向ですかね。

そんなこんなで本来私の担当とはまるでかけ離れた業務まで私が手伝わなければならない事態に陥っています。それで感謝されるならまだしもやって当然、ほんの少しでもしくじれば取引先にキレられる。昔よりは遥かにマシになったとはいえ気性の荒い人が多い業界なんで、繁忙期は特に殺気立ってるんですよね。一時改善していた労働環境がこうも急に悪化するとは…。

なんかもう実家に戻ればフルタイムで働く必要ないんじゃないか？？と妄想しちゃいますね。それならあまり贅沢しなければ生活費は月10万程度で済みそうだから、あとは税金と社会保険料が4万くらい？（※超適当）だとして月15万の収入があればよろしい。うーんでも月15万もバイトで稼ぐのはしんどいか…都会ならともかくセコマ以外何もないほど俗世間と隔離された秘境なので。逆にそんなところにも存在できるセコマが凄い。

金融資産が2000万円になればもうそうしてもいいかなーと思ってるけど、まだそこまではないしな…1500万円ぐらいでもいいかな…とか悩みながら結局ズルズル働いてるんですけどね。