ホラーとSFは売れない時代?

 

最近、メジャー映画を宣伝する際に一部で”ホラー”と”SF”は禁句扱いになっているそうで。



ホラーはグロキモで敬遠され、SFは小難しいから敬遠され…といった具合でしょうか。



「サブスタンス」がオシャレ美容系スリラーかと思わせて実はゴリゴリのボディホラーだったことからそんな話題が出ている模様。

でもこれそんな宣伝をした日本でちゃんとヒットしてますかね? 映画ファンの間では超ホットな話題作扱いですが、こちらの映画館ではすでに上映回数が1日1回になってるんですけど。ライト層は見向きもしてない予感。



あれは普段ホラーを見ない無垢な層がうっかり見てしまうと激しく拒絶反応を示してしまう恐れがあります。激辛グルメみたいなもんですね。そう考えるとグロ映画であることを隠すのはかえってよろしくないのでは?という気もします。



とはいえ、映画の宣伝なんて無垢な観客を騙してナンボみたいな面があるのでサブスタンスはまだましな部類かな。いや、芸人とか五月女ケイ子のイラストが炎上してたからヒドイことはヒドイけど。コンプライアンスが重視されるようになって久しい昨今の我が国において、最も遅れていると言っても過言ではないのが映画業界の宣伝部門なのです。



私のようなクソ映画マニアはむしろ騙されることに悦びを覚える境地に至っているので別にいいんですが、タイパだコスパだうるさい世間的にはそんな緩さは許されないと考えられます。



しかしジャンル分けって普段何となくやってるけど、よく考えると乱暴なもんですよ。「この作品はこういう性格のものだから」と見る前からレッテルを貼るのはいかがなものか。私はどんなものだか全く得体の知れない映画を観たいと思っているので事前情報はなるべく入れない派ではありますが、それでも



「恋愛もの」

「号泣必至の感動ドラマ」

「人気漫画が有名タレント起用で実写映画に」

「全身タイツのアメコミヒーロー」



なんてのはその辺の石コロのようにスルーしてしまいますからね。

まあ…世間で大ヒットしているのは大抵これらのジャンルなんですがね。つまり世間の人も「ホラー」「SF」はマニアにとってのそれらと同じように忌避する対象ということに??


でも、この中にも私が観て面白いものがないとは断言できないし、確信犯的にアマプラ謎クソ映画を観て苦しむくらいなら、全身タイツのアメコミヒーローが泣きながら恋愛してる映画を観た方がまだ有意義な時間を過ごせる可能性があるのかもしれない。そう考えると、サンダーボルツとかスーパーマンも観に行くべきなのかなという気もしてきます。まあ、気がするだけですが。



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