寒冷地には特に厳しいエネルギー価格の高騰



コロナ禍の後遺症で半導体やら部品やら工業製品の供給が滞り、未だにサプライチェーンの目詰まりが解消する様子がありません。株価にはそこまで影響はないようですが。



私が一番心配なのは給湯器が全然手に入らない状況らしいということです。私が8月に越してきたアパートの給湯器には「14年1月設置」と書いてあるのですが、これが2014年なのか平成14年(2002年)なのか判然としない。このアパート自体が平成14年に建てられたので後者である気がします。その場合もうとっくに平均寿命は過ぎてると思うし、いつ給湯器がいかれてもおかしくないんです。



今のところ例年より暖かいとはいえもうすぐ根雪になる季節ですから、給湯器が壊れて修理も交換も不可となると非常に困ったことになります。



ただ、このアパートはプロパンガス代がめちゃくちゃ高い(基本料金2500円+従量料金1立方m800円)ので私も死ぬほどケチッて生活してはいます。ぼったくり業者にムダ金を献上してたまるかってんだ。手洗い・洗顔・茶碗洗いは全部冷水で済ましてるし、シャワーは38℃で5分以内。湯船でお湯を沸かすなどもってのほか。追い炊き機能など一切使う気なし。



都市ガスだった2つ前のアパートや、プロパンでも1立方m450円だった前のアパートが懐かしい。つーかそこと同じガス業者なんですがね。なのにどうして旭川と札幌で倍近くもガスの値段が違うのか。納得いかん。



物件選びでガス業者は非常に重要なファクターですが、札幌の賃貸は9割方スーパーボッタクリプロパンの悪徳業者なのでどうしようもないことが多いんです。これも道民を苦しめている一つの搾取の形と言えます。



原料も運送費も値上がり傾向なので、プロパンガス料金も毎月のように調整費が上乗せされていきます。8月~10月は1.5立方mしか使わなかったので料金は4,000円いかないくらいでした。しかし逆に言えば「これだけ節約しても4,000円」です。真冬だとシャワーとコンロだけでも8,000円はいきそうなので今からとても憂鬱。



ただでさえガソリンがこれだけ値上がりし、さらに灯油も去年より30円も値上がりしている中でこれはきつい。灯油はさすがに節約不可能なのでどうしようもありません。むりに控えると健康を崩すし、水道凍結の恐れもありますからね。せいぜい部屋の断熱をDIYで強化するしかない。私はプチプチを窓に張り、玄関にも断熱シートをぶら下げました。



よく道民は半袖で過ごせるくらい部屋を暑くしてアイスを食べるような贅沢をしている…と非難されますが、別にいつもそんなことをしているわけじゃないです。全国的に見ても所得が低めの道民が無駄遣いをするはずがない。ただストーブを22℃設定でつけっぱにしておくのも、一度28℃まで上げてからいったん消して寒くなったらまた付けるのも灯油の消費量は変わらないのでやる時はやります。それに外がくそ寒いのに家の中まで暖めずに我慢してたら精神的に死ねます。



ということで光熱費を節約するならガスしかなく、風呂バンスとか投げ込みヒーターを買ってお湯を沸かすべきかもしれないと検討しています。まあ結局電気代も上がっているので同じことかもしれませんが。ガソリン代や光熱費が上がるとその分ほかで節約するしかなく、その結果として景気が冷え込みます。



しかもエネルギー価格の高騰はインフレを招きます。金融緩和も現金給付も同様に。今日のニュースではリクシルがバス・トイレを最大40%も値上げしたし、ウッドショックなどの現象も住宅価格を押し上げるでしょう。



こんな情勢でいつまでもデフレマインドから抜け出せずに日本円ばかりため込んでいるのはとても危険です。米国でインフレが問題になっているのに全然円高にならないということは、相当日本円の価値は下がっています。それに日本の場合、お賃金が大して上がるわけがないのでスタグフレーションになりそう。それに加えて少子高齢化に歯止めもかからず、税金や社会保険料も年々上がる一方。



これではもう日本の景気が上向く希望など全く見えません。令和の世の中は昭和の頃より相当良くなったと思ってはいますが、将来に希望を持って生きられたのはたぶん昭和の方でしょう。



そんな哀れな令和の民に許された数少ない希望の一つが米国株なのです。結局オミクロンショックもどこ吹く風でS&P500は4700を超えました。私の持ち株の含み益も過去最高額を更新。Fear & Greed Indexもまだ40でFear寄りだし、これからクリスマスラリーがあるかもしれません。押し目買いのチャンスがほとんどなかったのは残念でしたが、まあここは素直に喜んでおくとします。



私が米国株を買い始めた頃のS&P500は2900ぐらいでしたが、その時から「米国株は上がりすぎだ、もうすぐ暴落するからここで買う奴はアホ」と叫んでいる人は大勢いました。しかし今から下落相場が来たとて40%もダウンするかどうかは怪しいところです。

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