米国、やっぱりリセッション入りしていた

 

昨晩は4-6月期の米国GDP速報値の発表がありましたが、やはりというか予想の+0.4%に対して実際は-0.9%と2四半期連続でのマイナス成長でした。



リセッション認定はアメリカの何とかいう組織がやるらしいので正式なものではないらしいのですが、2四半期連続でのマイナス成長はテクニカルリセッションと定義されます。テクニカルとはいえそれがのちにリセッション認定されなかったことは過去一度もないとのことなので、まあそういうことなのでしょう。



アナリストの予想というやつはなぜこうも楽観的なんでしょうか。ここ数か月発表される経済指標は大体予想に反してマイナスということが多かった気がします。前回のGDP速報値もそうだったし、今回もマイナス成長なんじゃないの?と疑っていました。それなのにバンカメなどは「2023年のリセッション入り確率は40%」とのんきな話をしていて、「今年はまあ大丈夫だけど来年は注意しろ」ってことだったんで、まあプロがそういうならそうなのかもな…と思わないでもなかったのですが現実はこれ。



しかし株価というのはわからないもので、この発表を受けて昨晩は逆に爆上げしていました。理屈的には「リセッションならFRBが金利をあまり上げないはずだから株は買い!」てな感じらしいのですが、市場参加者以外には納得のいかない流れでしょう。ヤフコメとかでも「不景気なのに株価ばかり騰がるのはおかしい!」とか叫んでいる人をよく見かけます。まあ、私としては上がってくれるなら理由は何でも良いです。



ただ、アメリカの金利が下がるってことは日本との金利差が小さくなるってことなので、ドル円が一気に円高方向へ傾いてしまいました。ちょっと前に1ドル139円になったと思ったら今日はまさかの132円台まできた。おかげで株価上昇分が円高と相殺されてしまう羽目に。なんか今年になってから株と為替が綺麗に反比例関係にあるようで、上がろうが下がろうが相殺されて大して変わらない感じになってしまっています。ダブルパンチじゃないだけましだけど、株高になってから円高になられてもどっちみち買い増ししにくいという…。難しいもんですな。

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