ダイハツ大規模不正問題の衝撃

 

日本の大企業は不正ばかりしているような…。



田舎の中小企業に勤めていると色々な点で緩いところが目に付きます。なのでたまに取引先へ行ったり、転職してみようと面接を受けたりすると「大企業様はさすがしっかりしてるな」と思わせられることが多いです。しかし、それも表面上のことに過ぎないのか。



今年だけでもビッグモーターや損保ジャパンなどを始めとして大企業の不正不祥事のニュースには事欠かなかった印象です。しかしこの年末にこれほど大規模の案件が控えていようとは。一メーカーの全車種が出荷停止なんて初めて聞きましたよ。



これはもうダイハツブランドそのものが消滅するんじゃないですかね。日本経済に与えるインパクトがデカすぎて、これが原因で不況入りしてもおかしくないくらいです。元々不況かもしれんけど。これでまた日本株が買いにくくなりました。



第三者委員会による調査報告書を読んでみましたが、開発スケジュールがタイトすぎて認証試験に一発合格することが前提となってしまっており、そのために試験車両に不正な加工を施したりデータを虚偽記載したりしていたとのこと。それと似たようなことなら他のメーカーも大体過去にやらかしていた気がしますが、1989年からという期間の長さとほぼ全車種という規模の大きさが他とは一線を画しています。



原因のひとつに「顧客への訴求力に直結するデザインに時間をかけており、試験にしわ寄せがあった」らしいんですが、ダイハツ車でデザインに訴求力のある車なんてあまりないのではないか。コペンとロッキー以外はただの箱しかなかったような気がします。



しかしこれ、もし自分が乗っている車のメーカーだったらと思うと寒気がしますね。特にこれから納車予定だった人、買ったばかりの人の心中を思うとさすがに気の毒すぎます。販売店や下請け企業もそうだけど。どのメーカーでもありえないとは言えないから怖い。頼むから今のスバルはそんなことしていないでくれ…。スバルは安全性が最大の売りだし、燃費はちょっとやそっとの不正ではどうにもならんレベルで悪いから大丈夫だと思いたい。でも過去には色々やらかしてるからなあ。



ちなみにスバルも小型車、軽自動車の開発から撤退して以来、ダイハツから車両のOEM供給を受けています。私も代車でシフォンやジャスティに乗ることがありますが、これらもダイハツのタントやトールのOEM車です。私の感想としては、まずスライドドアありきで利便性に全振りして他の要素は最低限のレベルに抑えてるなと思いました。ただの動く箱以外の何物でもない徹底した無味乾燥ぶり。が、コスパ重視の今の世の中、そういう車の方がより求められているのは間違いない。



だからスバル販売店もシフォンやジャスティやレックスやプレオを売る必要があったと思うんですが、これからはそれもダメになっちゃいますね。まあわざわざスバルへ来てダイハツOEM車両を買う人は少ないとは思いますが、一応月刊自家用車で売り上げ台数を調べてみたところ、アウトバックやBRZよりは売れているので影響は小さくないのかもしれません。私もいつかセミリタイアして貧乏生活を送ることになったら、車は贅沢せずにプレオでガマンしようかな…なんて薄っすら考えてましたからね。ま、そうなる前で良かったとも言えますが。



コメント

オペラ さんのコメント…
朝、ニュースでチラッと見た時は全車種だと思ったんですが職場よく聞くと全車両だそうで。車には親しみがないので車好きの友人にどれくらいヤバいのかを尋ねると、ベルギーが消滅したぐらいらしいです。これ合ってますか?

まあ、不祥事はなくならないでしょう。今ダイハツはトヨタの子会社なので、トヨタがどれくらい粘れるかが見所ですね。誰もが知ってる会社でもこういう風に躓くことがあると株の難しさを実感します。
岩石入道 さんの投稿…
>オペラさん

>ベルギーが消滅

なぜそういう例え方になったのか分かりませんが、欧州に例えれば確かにそんな感じ…かな??
この件でトヨタの株価はけっこう下がりそうですねえ。
どんな大企業でもやらかす時はやらかすのでやっぱり個別銘柄なら分散投資しておかないと危険ですね。

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