「ウォール街」 映画感想 金銭欲に飲まれてはいけない

 





ということで見てみました「ウォール街」(87年米)。

映画感想なのでメインブログにすべきかなと思ったけど、古い映画だし金融業界が舞台なのでこっちに軽く書いておくことにします。



若手証券マンのバドは、高い税金やローンで首が回らず、航空会社の整備工をしている父親にたびたび借金をしていた。そんな貧しい生活から抜け出すため、バドは大物投資家のゴードン・ゲッコーに近づくことに。初めは相手にされないが、父親の勤める航空会社ブルースターの内部情報を話すとゴードンは興味を示し、注文を取ることに成功する…



という話。この作品、血眼になって儲かる株を追い求めやがて倫理に反する行いも平然とやるようになっていく金銭欲の恐ろしさを描いています。株で金儲けなんてほどほどにしとけよというわけですね。ところが、マイケル・ダグラス演じるゴードン・ゲッコーがやたらカリスマあふれるカッコイイ投資家として描かれており、監督の意図に反してゲッコーのようになりたいと投資銀行へ入社する者が大勢出てしまったとか。



でも、私はゲッコーがそこまでカッコイイとは思えませんでした。カリスマ性は確かに凄いけども。近くにいたらついていってしまう気持ちは分かる。でもマイケル・ダグラスなら「フォーリング・ダウン」のブチ切れ暴れ親父役の方が好き。どうしてあそこまで多くの金を稼ぐ必要があるのか分からないからでしょうか。「強欲は善」「金は眠らないぞ」確かに名台詞です。しかし彼が一日何十万ドルと稼いでも、莫大な美術品収集に注ぎ込まれる。私は別にそんな無駄なものは欲しくないし、自分ひとりが食っていけるだけの資産があれば充分です。まあ今の私にはそれすらないので血眼で株を買い漁っているわけですが。



まあそんなカッコ悪い私のことは棚に上げておいて、どちらかと言えば平然とゲッコーの提案を蹴って対立したバドの父親の方がカッコよく映りました。金は厄介だ、生きていく分だけあればいい。年収4万7千ドルだからなんだというのか。おまえは財布の大きさで人間を測るのか!? 全くもってその通りです。私も投機的に爆上がりする株を探すのではなく、人々の生活に必要不可欠とされる優良企業に投資してゆっくり堅実に配当をもらうことを重視しようと改めて思いました。


コメント

オペラ さんのコメント…
おお、見てくれたんですね。「ウォール街」傑作です。

ちなみにですが、続編の「ウォール・ストリート」は金をかけたゴミです。岩石入道さんはこっちの方が好みかもしれませんが笑(失礼)

マイケル・ダグラスは昔から好きで、憧れて髪型を真似たり、鍛えたりしましたね。ゲッコーのように資本主義社会を謳歌したいものですが、私はその器ではないらしい。無念です。
岩石入道 さんの投稿…
>オペラさん

続編はそれほどダメなんですか!同じ監督なのに意外ですね。
まーそちらはよほどヒマな時にでも見てみます。

資本主義を謳歌するには強欲さが必要のようですからね。
私もただいつまでも会社に縛られたくないだけなので
全くそんな器ではなかったですね。

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