ステランティスがやばい
欧州自動車メーカーグループのステランティスがいつの間にか3月の高値からおよそ50%ダウンの超ディスカウント状態となっています。もう来年まで配当は無いし、爆損銘柄はオペラ株ばかり見ていて気づいてなかった…
本当にいつの間にかオペラ株よりも損失が大きくなってるじゃないか!
これはひどい!
配当利回りは驚愕の10.52%に。
高配当好きの私でも軽くスルーする水準ですがな。利回り10%超えなんて普通、持続可能なもんじゃないですからね。仮に可能なくらいの経営状態ならそもそもここまで下がらないし、投資家の見込み違いで下がっただけならすぐ上がるでしょう。そんなわけないからこんなことになっているわけで、このままだと来年は減配必至ではないでしょうか。無配転落すらあり得る。
ちなみに予想PERはわずか3.56倍です。
どれだけ将来を悲観されているのか…
そういや自分には関係ないと思って聞き流していたニュースの中に、「フォルクスワーゲンがドイツ工場を閉鎖検討」なんてのがありました。これって日本で言えばトヨタが国内工場を閉鎖するに等しいくらいの重大ニュースですよね。日本のハイブリッドに敵わないからと言ってクリーンディーゼル不正からのEVシフトなんかやるからだよバカだな~とか思ってましたが、よく考えるとステランティスも同じようなことやってる欧州メーカーでした。バカなのは私の方だったということですね。伝統的な自動車メーカー株がそもそもあまり良くないにしろ、買うなら大人しくスバルとかフェラーリにでもしておけば良かったのにという話。
始まった時からEVシフトなんてうまくいくわけないだろとほとんどの人が思っていたはずですが、案の定というわけです。EVシフトで儲かっているのはおそらくテスラと中国メーカーだけでしょう。うちの近場にもBYDのディーラーが出来たくらいですからね。実際に走っているのを見たのはまだ2台きりですが。スバルのEV・ソルテラもまだたったの2回しか見たことが無い。日産のリーフもむしろ最近は以前より減ったような印象。EVなんぞユーザーに求められていないのは明白です。
ステランティスも最初は欧州でのEV販売率100%にする!などと息巻いていたものの、いつの間にかハイブリッド中心の戦略にシフトしていた模様。ボルボも同じように撤回してますね。
そうやって今後の方向性が決めきれず迷走しているうえ、中国経済の低迷による販売台数減少。さらに米国での前例のないストライキに直面し、「企業不始末の世界的事例となりつつある」とまでボロクソ言われています。全米自動車労働組合(UAW)がステランティスを不法労働行為と告発しているとか。
「UAWはステランティスが将来の製品計画に関する情報提供を拒否したことを告発の理由に挙げている」(ロイター通信)
とのことですが、まだ決めかねているから提供できないんじゃないのと疑いたくなります。
労働組合だけならまだしも、アメリカのディーラー協議会は「カルロス・タバレスCEOが自動車メーカーのブランドを急速に劣化させている」と批判。
・顧客
・販売店
・労働者
・株主
見事に全方位から非難を浴びているというわけですね。
幹部社員の流出が止まらないという情報もあり。
まさに四面楚歌。
まさかここまでひどい状況だとは…。
ステランティスだけでなくフォルクスワーゲンやベンツ、BMWも株価はピークから3割程度ダウンしており、業界の地合いが相当悪くなっています。さすがに潰れるってことはないだろうから、底はまだ先にしろいずれ復活すると信じられるのであれば逆張りしてもいいかもしれません。まあ、私は塩漬けするだけですがね。
コメント
車に乗らない人間なので「EVっていいのかも」なんて思っていましたが不便なんですね。充電時間がかかりますし、実際中国のEVスタンドはバッテリーごと交換していましたからそこら辺がネックなのかも。
個人的にステランティスは一括配当なのが引っ掛かります。
車関連ですが、「ダイハツが170万台リコール」のニュースをみましたが、これはやはり相当まずいですよね?上場してないので株価動向はありませんが、ステランティス以上にヤバイ気がします。
いや、気づかないままというのもどうかと思うので大丈夫ですよ笑
EVがそこまで不便かどうかは所有したことがないので断言できませんが、
そもそも集合住宅では所有したくても出来ないのでやっぱり普及はまだまだ遠いのは確かですね。
一括配当は確かにネック…。
リコール自体はわりとよくあることかと思いますが、
ダイハツの場合は前回の不正からまだ立ち直れていないと思われるので
ヤバイと言えばヤバイかもしれませんね。
とはいえ売り上げランキングを見ると、タントとかは今でも普通に売れてるみたいですけどね。