なんでもいいから減税してくれ
103万円の壁見直しとガソリン減税に与党が前向きになっているそうです。
私が働き始めてからこのかたずっと税負担は増す一方で、この先もひたすら増す一方なんだろうな…と思うと将来に希望が持ちにくい。ドケチになって守りに入るか、攻めの投資で金を増やすか。
どちらにせよあまり自由に金は遣えない。戦前から未だにうっすら続く「欲しがりません勝つまでは」の精神。いや、「欲しがりません死ぬまでは」か? この国に漂う閉塞感の根源は間違いなくこの痛税感にあると思っています。
参考までに香川大学の「日本における痛税感形成の要因分析」という資料を読んでみたところ、たとえ国民負担率が高くても充分な受益と政府への信頼感があれば痛税感は軽くなる傾向があるとのことでした。日本の、特に現役世代は受益感が少なく、政府を信頼してもいない。だから税金が高くてたまらなく感じるというわけです。
私は投資でプラスになっているからまだいいものの、給料だけで言ったら月々の収支は本当にカツカツ。あともう少しだけでもゆとりがほしいものです。
もっと節約しろよ!結構無駄遣いしてるだろ!と言われたら確かにそうなんだけど。でも酒はごくたまにしか飲まないし、タバコは全く吸わないし、投資以外のギャンブルは滅多にしないし、女性と遊ぶことも基本ないし、旅行は去年1回行っただけだし…で、こう書いてみるともはや私は子羊どころか植物のような暮らしをしていると言っても過言ではないのではないか。本とか映画で浪費してもたかが知れてますしね。
大体、みんなが節約すればするほどまた景気悪くなって下手するとデフレに戻って税収も減るから、節約マインドなんてマクロ経済的には何もいいことないですからね。この国に必要なのは気兼ねなく金を遣える明るい展望と、税率ではなく税収を上げる好景気です。
さすがにそんな国民の怨嗟の声を拾い上げてくれる政党も現れ、ようやくほんの少しは風向きが変わりそうな雰囲気がないこともないような匂いが漂ってきました。党首の不倫がすっぱ抜かれたり、地方自治体がゴミ収集できなくなるぞなどと意味不明な供述をしたりとそれを打ち消す動きも露骨ですが、一応103万円の壁引き上げとガソリン減税はやってくれそうなふいんきです。
ただ、こういう時は減らした分を補填するため別のところを増税するってのがいつものパターンなんですよね。そこで走行税とか歩行税とか独身税とかクソ映画鑑賞税とか、あるいは伝家の宝刀・金融所得課税強化とかやられたら何にもならない。
そんなこと言ってたらいつまで経ってもプライマリーバランス黒字化が達成できないじゃないか!と言われそうですが。確かにトラス内閣みたいな悲惨な例もあるので日本もそうならないとは限らない…のか?
とはいえ、初めに書いた通り増税される一方の将来しか想像できないようでは国民の幸福など望むべくもありません。減税したからと言ってそれが財務省の試算通りそのまま減収になるかどうか、一度ぐらいやってみてもいいんじゃないかなと思います。
コメント
あげることは決定しましたし、満額達成178万円になって欲しい。
住民税と分離なんてややこしいことはやめてもらいたい。人によっては住民税のためだけに確定申告しなきゃいけない場合もあるだろうし、しちめんどくさ過ぎます。
あとは暗号資産の分離課税も要求されているらしいのですが、早くても再来年からだろうからある程度までは利益確定しようかな。
ああいう類のスキャンダルは国民の好感度が下がるっていうだけですから
落ち目の人には致命傷でも今の玉木氏ならそこまででもないんでしょうね。
178万円はだいぶ抵抗がありそうだけどXでの財務省叩きまで報じられるようになってきて
これはもう現代の一揆なのではという様相にまでなってきましたね。
今まで真綿で首を締めるように生かさず殺さずじわじわ増税してきたのが
インフレで一気に耐え切れなくなった気がします。
実質賃金下がり過ぎて…