ペンシルベニアを制する者は世界を制す

無事に大統領選挙が終わり、見事トランプが返り咲き。

昨晩のダウ平均は驚きのプラス1500ドル超、率にして＋3.57％と今まで見たことがないほどの輝く稲妻に酔いしれました。

と言っても、私のポートフォリオはたったの＋1.27％（ドル建て）どまりだったんですがね。ここまで置いて行かれるとさすがに寂しい。ダウ銘柄の何がそんなに上がっていたのか見てみると、私が持っていないゴールドマンサックスやＪＰモルガンなど銀行株がプラス10％超の爆上げ。他はアメックス、ビザ、キャタピラーが良くて他はまあほどほどって感じでした。私は銀行株はバンカメ（＋8.43％）しか持ってないのであまり恩恵がない。逆に生活必需品株が下げてたのは痛かったなあ。

それはともかく、10月までの報道では支持率はハリス優勢または両者かなり拮抗しているとの話で、開票にも数日かかる見込みだと聞いていたので、大差での即日決着は意外でした。

スイングステートの中でも特に重要とみられていたペンシルベニアは開票直後しばらくハリス75％：トランプ25％ぐらいの表示になっていたのでこれはハリス勝利かなと思ってたんですが、その後トランプが逆転しそのまま勝利。やはりペンシルベニアを制する者は世界を制するのか。あそこにはマーク・ポロニアも住んでますしね。

にしても、トランプ優勢になってからの民主党支持者の見苦しさにはちょっと驚きました。トランプもたいがい人のことを口汚く罵るし、信者も過激な人が多くてイメージはよくないんですが、ハリスと民主党支持者もその点では決して負けてないなと。私が見た中では某映画評論家の学歴差別発言やトランプに対する憎悪剥き出しなレッテル貼りは度を越していてドン引き。

ハリスは大卒以上のインテリ・エリートからの支持が厚く、トランプ支持者は高卒以下の田舎者貧乏人が多いと言われても…。そんなことアピールすればするほど世の中の反感を買うと分からないものなのか。大卒以上にさえ支持されていれば構わないのか。相当根深い選民思想が染みついているようで怖い。

政治がからむと平然と過激な暴言を吐く人が目についてイヤになりますね。これじゃ世の中から戦争が絶えないのも納得です。こんなこと書いてたらこのブログも危なくなるかな。悪意のあるコメントがきたら嫌だから、基本あまり政治イデオロギー的なことは書かないようにしてますが…まあここは大して読まれてないから大丈夫か。

民主党政権時に２つも戦争が起き、移民が大量に流入し、過度なインフレで米国の庶民は苦しみました。彼らはそこを変えてほしいと願ったからトランプに投票したのであって、ハリスが女性だからガラスの天井に頭をぶつけたわけではない。

トランプはどうやって戦争を終結させるのか気になりますね。ゼレンスキーは気が気でないようですし、本当にロシアに有利な条件でまとめられてしまうのか。

中東ではネタニヤフが喜んでおり、最近のイスラエルを見ているとこちらも不安になってきます。が、複雑なのはアメリカ在住の中東系の人も結構トランプに投票したらしいんですよね。むやみに戦争を長引かせた民主党よりは終わらせてくれそうなトランプの方が、親イスラエルだとしてもまだいいとか。

インフレをどう鎮めるつもりなのかも気がかり。関税を強化したり、トランプ減税を恒久化したり、そのうえFRBに利下げを迫ろうものならやっと収まってきたインフレが再燃すること必至です。今、銀行株が上がって円安が進行しているのもトランプだと金利が上がりそうだからか。これ以上財政赤字が悪化するのも困るし、この辺は本当にあちらを立てればこちらが立たずでどうしようもなく見える。生活必需品株が下がったのもこのせいかな。インフレがどうにもならないからと言ってむりやりドルの切り下げとかやってきたら怖すぎるんですが、そんなことありますかねえ。