珍作映画マニアとアカデミー賞


日本映画2作品が部門賞を受賞したとあって、アカデミー賞が経済紙面をにぎわせていますね。それだけ経済効果も高いイベントなのでしょう。ツイッターでもタイムラインがほぼそれ一色に染まっており、あまり興味なくても色々思うところが出てきます。



私も学生時代はこの賞を念頭に置いてレンタルビデオ屋へ通ったりしていました。…が、そんなに刺さる作品に当たらず。それどころか最も苦手な映画であるタイタニックが受賞しまくったと知った時にようやく「この賞は自分が参考にしていいものではなかったのだ」と気が付きました。なので今ではほぼ追わないどころかむしろ逆指標扱い。基本的に自分の好みには合わない映画が取る賞と認識しています。



じゃあ私好みの賞は何なのかと言えば、アボリアッツ国際ファンタスティック映画賞あたりですかね。もうないけど。



まあ本当に自分好みの映画は賞レースとは無関係のところに存在するものなんですよ。マイオールタイムベスト1の「ランボー/最後の戦場」なんて何一つ受賞歴ないはずですしね。「ディアスキン 鹿革の殺人鬼」とかも多分何も獲ってないんじゃないかな。「ザ・テスト 護身術」は…何もあるわけないね。



そもそもアカデミー賞というからには当然アカデミックな観点で優れた芸術作品を選ぶのであって、別に楽しい映画に与える賞でも何でもないわけです。というか仮にそういう賞であっても、他人が見て面白いからと言って自分が観て楽しめるとは限らない。それなのにタイムラインであれだけ盛り上がっているのは少々理解しがたく感じます。ただ、私も熱狂した「ゼロ・グラビティ」「マッドマックス 怒りのデスロード」が席巻した時は見直しかけましたが…結局作品賞はくれませんでしたからね。



こんなことをうっかりツイッターやメインブログで書くと過激派映画ファンに叩かれそうで怖いので、こっちにこっそり書いてみました。今日は「デューン2」を酷評した人がくそみそに叩かれてるのも目撃したし、あの辺の過激派はほんと怖いっす。でも感じ方は本当に人それぞれなんですよ。



そういうわけで賞なんて当てにしないとはいえ、1200円も払って全く好みでないアート映画を掴まされるのもそれはそれで問題ですけどね。ああいうのはプロモーションのやり方が悪いよ。予告もポスターも詐欺としか言いようがない。ネタ的に引っかかったことを楽しむにしろ、許せるのはせいぜい1000円までですかね。


コメント

ちょぷちょぷ さんのコメント…
お疲れ様です。
私もアカデミー賞にはさほど興味を持ってはいませんね。
私の殿堂入りは「コマンドー」で、二番が「死霊のはらわた」、三位が「パルプフィクション」です。
他は「遊星からの物体X」「ザ・グリード」「未確認生命MAX」とか、
芸術方面からは百万光年離れた位置にいる作品ばかりですね。
>アボリアッツ
確か、「アクエリアス」の宣伝で知った記憶があります。
あの映画も、粗削りでしたが、結構好きです。
殺人鬼がドアを開けようとしてるから身体で塞ぐわ!→ドア越しにドリルでギャー的な、
ギャグなのかホラーなのか分からない演出がお気に入りです。
調べたら「ブレインデッド」が受賞していて笑いました。
やはりホラーとコメディは相性がいいなと思いますが、
岩石入道さんが、今までに観た、純粋に一番怖かった映画はなんでしょうか。
私は「呪怨」(ビデオ版2000年作成)でした。
岩石入道 さんの投稿…
>ちょぷちょぷさん

木曜洋画劇場あたりでよく放映していたラインナップ!大変素晴らしいご趣味ですなあ。
しかし「未確認生命MAX」てのは初めて聞きました。
今じゃ観る手段なさそうですね。
私は「アクエリアス」が大好きでしてね…
舞台に死体を配置して悦に浸っているフクロウ男のシーンがたまらない。

純粋に怖かったとなると月並みなんですが
小学4年生の時に観たジョーズか高校生の時に観たリングになってしまいますかね。
大人になってからだとディセントが初見では結構怖かったかな、ああいう状況苦手なので。
何にせよ免疫ができる前のホラー体験を超えられるものはなかなかないですね。



とここまで書いて思い出したけど、真の最恐は2年前に観た「FALL」でしたわ。

そういえば呪怨は映画版しか観たことがないなあ。
ビデオ版の方が怖いんですね。
岩石入道 さんの投稿…
あ、2年前じゃなくて去年だった…
オペラ さんのコメント…
こんばんは。
岩石入道さんやちょぷちょぷさんと違ってミーハーなもんで、私は皆が面白いというもので結構満足してしまうタイプです。

好きな映画だと「007シリーズ」「羊たちの沈黙」「フォレスト・ガンプ」など、ミーハー具合が伝わるラインナップでしょう。
トラウマになった映画はなんだろう。映画ではないですけど、2ch発の怖い話の「くねくね」かなぁ。私は妄想逞しいので文章で恐怖が倍増してしまいますかね。

ただ、私も小説に関してはかなりニッチな方に行ってしまっているので、本当に好きなものだと人は周りの価値観にとらわれずに我が道を行くのだと思います。
ちょぷちょぷ さんのコメント…
申し訳ありません、題名は正確には、
「未確認生命体 M・A・Xマックス」でした。
遺伝子組み換えされた、超頭脳のわんわんが引き起こす、どったんばったん大騒ぎで、
これぞB級という素晴らしい作品です。(笑)
ちなみにエイリアン2のビショップ役のランス・ヘンリクセンおぢさんが出ています。
FALLは怖かったですね。
高所恐怖症なのに映画館で観て、死ぬほど後悔しました。
ですが、あれ、スマホをドローンに載せて飛ばしたらよかったんじゃね?と思ったり。
>オペラさん
007シリーズは、年代のせいか、ロジャームーアの007が好みですね。
軽妙洒脱で、いかなる時でもジョークと余裕があるのがジェームスボンドという印象があります。
シリーズ(と言っても半分も観ていませんが)では「ムーンレイカー」が一番好きですね。
「ノー・タイム・トゥ・ダイ」では、あの終わりでしたが、
次はどう続くのかという興味があります。
オペラ さんのコメント…
>ちょぷちょぷさん
ご存知かもしれませんが、ダニエル・クレイグ起用のボンドシリーズは今回で最後なんです。色々、批判ありましたが、ダニエル・クレイグの抜擢は正解でした。
3作目のスペクターが結構な賞を総なめしましたが、私個人としては1作目のカジノロワイヤルが一番ですかね。
そう言えば今でこそ「ダブルオーセブン」なんて宣伝用されてますが、昔は「ゼロゼロセブン」でしたよね。
岩石入道 さんの投稿…
>オペラさん

そのラインナップだと私は羊たちの沈黙しか観てないですね…
当時はレッド・ドラゴンを含めて原作まで読んだりしてたなあ。
007は親が観てるのを横目で眺めた程度で…それもショーン・コネリーのやつ。
そう考えるとどえらい長続きしてるもんですなあ。

オペラさんの好むニッチ小説とはどんなものですか?
聞いても分からないかもしれないけどちょっと気になります。


>ちょぷちょぷさん

アマゾンでVHSの商品ページ見つけたのですぐ分かりました笑
あのおじさん、クリーチャーものには節操なく出まくりますからね。

FALLは怖すぎて「こうすればいいのに」なんて考える余裕もなかったなー
まあでもあんな特殊な状況設定のわりにはツッコミどころは相当少ない方だったと思いますよ。
その辺、続編ではかなり不安ですが笑

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