ガンジス川の水面の下に
WSJで途方もなく馬鹿みたいなニュースをみました。
昨年の12月にインドの財務相が新たな税制を発表したとのことですが、その内容が
「ポップコーンへの課税について」
だったというから驚きです。
インドではわざわざ単独で税制を設定しなきゃならんほどポップコーンの消費量が多いというのか。
しかも、
・「包装 or むきだし」
・「塩味 or カラメル味」
・「ブランド品 or ノーブランド品」
でそれぞれ税率が全く異なってくるとか。これほどまでにどうでもいい税制がかつてあっただろうか。もうギャグマンガの域ではないか。インドの財務省も何かもっと他にやることがあるだろと突っ込みたくなる話です。
ちなみに一番安い組み合わせは「包装されていない」「塩味の」「ノーブランド品」で、この場合だと物品税 5% になるそうです。
これが包装されているだけで 12% に跳ね上がり、
カラメル味だと 18% にまでなってしまうとか。
包装されたカラメル味のブランド品だともっと高いんでしょうかね。それにしても、甘いというだけでしょっぱいやつの4倍近い税金を取る根拠を聞いてみたいものです。WSJによれば「甘いポップコーンはお菓子に分類されるから高くなる」としか書かれておらず、インド財務省に詳しいコメントを求めたけども無視されたそうです。
塩味のポップコーンはお菓子じゃないなら一体何扱いなのか。普通の食事扱いなのか? しかし子供が食べるお菓子に異様に高い税率を設定するのもいかがなものかと思うんですがね。あるいは、インド人はみんな辛いカレーばかり食べてるから甘党の人は極少数派で理解を得られず、弾圧されているんじゃないかと邪推したくなります。
国民はこの判断に不満で、経済学者はテレビで激論した末に「国家的悲劇だ」と叫んだとか。どんな国だよそれ。しかし、こんなめんどくさい税制だったらもう小売もポップコーンなんか売らなくていいやとなりそうなもんですがね。私もポップコーンなんて映画館で年に1回買うかどうかってくらいだし、ポップコーンが好きで好きでしょうがないなんて人に会ったこともない。
日本の税制は無駄に複雑すぎてイヤだなあと思ってましたが、どうやらインドは日本の比じゃなさそうです。まさかポップコーンひとつでこんな複雑怪奇な税制を作ってしまうとは。なんか生きづらそう。軽く調べてみたところ、やはりインドは世界で最も複雑な税制を持つと言われ、ビジネスがしにくい国と認識されているようです。中国もそうですが、人口が多いからと言って安易に乗り込むと痛い目に遭いそうですね。
コメント
とはいえいいつつメンソールタバコ解禁でBTI、MO、PMは順調に伸びています。やはりオールドエコノミー株は神なのか。
インドは不衛生なイメージが強いから私はあまりいきたくないな。
インドと中国は人口が多いけど株はあんまり買いたくならないですね。
さすがにそれよりは日本株の方がだいぶましかな。
米国株は一部のハイテクに偏り過ぎているのでそろそろオールドエコノミーのターンが来ると思ってるんですがね。
メンソールタバコ解禁はトランプ様様ですな。
とはいえアメリカを再び健康に!のスローガンはどこへ…?
まあ、儲かるなら別にいいんですけど。