老人はシルバーNISAをやるべきなのか?
トランプ・ショックのせいで早くも米国株がオワコンに!これでは日本人の投資離れが始まってしまう!…と証券業界が焦ったのか、今度はお年寄り向けのシルバーNISAならぬプラチナNISAなどという詐欺臭い制度を打ち出してきました。
まあ、どう考えても全く必要ないですよね。何歳以上が対象なのか知りませんが、65歳か、遅くても70歳を過ぎたらもう金融資産なんて取り崩しに入る時期でしょう。お年寄りになってまで資産形成に励む意味が分からない。子供のために…とは言っても、NISAだと相続がめんどくさくなるだけだと思うんですが。というかやりたければ別にお年寄りであってもノーマルNISAを使えばいいわけで、わざわざ老人専用の非課税制度が要るとは思えない。
それでノーマルNISAとの違いは何なのかというと、毎月分配型の投資信託が非課税対象になるのだとか。これはもう完全に手数料で儲けたいという業界の必死さがあまりにも透けて見える。毎月分配型の投信で儲かるなんてことはまずありえないので、お年寄りは安易に手を出さない方が良いと考えられます。NISAで含み損を抱えるほど悲惨なことはないんですよ。そんなに毎月金が欲しいのであれば、適当な米国株を何種類か買えば大体毎月配当金が入ってくるのでそっちの方がよほど健全です。
なんてことは私が言うまでもなく大抵の人には分かっており、ネットではボコボコに叩かれているようです。ただ、全くメリットがないかというとそうでもないんですよね。最近はお年寄りに限らず劇場型の特殊詐欺被害が多く、動かしやすい現金を大量に抱えているのはそれだけでリスクが高いんです。最近は特殊詐欺もフィッシング詐欺もAIの悪用などで巧妙化が著しく、被害者の体験談を読む限り自分もいつ引っかかるか分からないレベル。
ただ、劇場型の場合は電話を一旦切ることさえできればカネを振り込む前に落ち着いて真偽を判断できる可能性が高まります。そんな時、「振り込みたくても資産は株と投信ばかりで今すぐ振り込めない!!売るのに1週間かかるんだけど!」となれば嫌でも冷静になる機会が増えるわけで、詐欺被害に遭うお年寄りを減らすことにもつながるのではないでしょうか。毎月分配型の投信そのものがほとんど詐欺みたいなもんだとはいえ、財産を一気に根こそぎ奪われるよりはヒルのようにジワジワ吸われる方がまだましと言えます。まあ、これでも結局ノーマルNISAで普通の投信を買えばいいだけなんでプラチナNISAをやる必要はやっぱりないんですがね。
あと、劇場型詐欺を回避できてもフィッシング詐欺に引っかかったらやっぱり全部持ってかれるんですけどね。あちらを立てればこちらが立たず。最近は証券会社やアプリにログインするだけでくっそ面倒臭くなってしまって大変なんです。お年寄りじゃもうログインできないだろうから前時代的な対面証券の人気が盛り返してくるかもしれませんね。
コメント
最近の相場、『ドント・セル:分配型』ってNetflixのホラー枠で配信されてそうで怖いです(笑)
「売ったら負け」「でも持ってても吸われる」っていう、ただただ詰んでる設定。初心者の自分にはもう手に負えません…。
株はまだ勉強中なんですけど、岩石さんのブログは毎回しっかり面白いのがすごいです!
あと、「活龍」チェックしてくれたんですね!モンブラン担々麺、自分もまだ未体験なんですけど、あれは完全にラーメン界の映え枠ですよね(笑)
行ったらぜひレポ読ませてください!
次回も楽しみにしてます!投資か、クルマか、はたまた“ポッピ飲んでみた”回だったら拍手します!
ネットフリックスのオリジナル映画、あんまり惹かれないからまた解約しちゃったんですよね
そういう斬新な金融ホラーとか作ってくれれば喜んで観るんですけど。
>毎回しっかり面白い
ありがとうございます。ただこっちのブログはネタがなかなか出せないことが多くて…
ポッピ飲んでみたいのはやまやまなんですが日本では売ってないのがな~
輸入雑貨店とかにあるのかな…
茨城に行くのがいつになるのか全く分からないので、先にモンブラン担々麺食べてみてください笑