混んでる美味い店より、空いてるダメな店に行きたい
以前、私がちょっと贔屓にしていた「レボリューション(仮名)」というラーメン屋がありまして、名前の通りかなり独創的なラーメンを出していたのですが、そのせいかどうか去年潰れてしまったんですよね。
職場の同僚たちを連れて行ったら「くっそまずい!」とほぼ全員から総スカンを食らってしまい、信用を取り戻すのに3年ぐらいかかったという苦い思い出があります。Googleマップや食べログの口コミはそんなに悪くなかったし、私の味覚がそこまでいかれているとは思いたくありませんが、潰れてしまったという現実を直視するとまあそういうことなのでしょう。
で、先日そのレボリューション(仮名)跡地に居抜きで別のラーメン店が移転してきまして、一応チェックしておこうかなと店に向かったわけですよ。開店1か月が経過した頃合いを見計らって、駐車場がないからわざわざ近隣の有料駐車場に止めて。
が、満席で入れなかったので速攻諦めました。混んでる店にはどうしても入りたくないんですよね。連れがいる時は雑談しながら待てるので待つ時もありますが、ひとりで黙って待つというのがどうも…なんか恥ずかしいし、そこまでして食べたいわけじゃないし…
仕方がないので昔から時々行ってる別のラーメン屋に行ったのですが、そこはそこで誰ひとりとしてお客がいない。ランチタイムに無人はさすがに目を疑いました。いくら私が混雑嫌いとはいえ、自分以外誰もいない店っていうのもあまり居心地はよろしくありません。どうしてこう極端なのか。そんな有様で経営が成り立つのか?
そこは10年ほど前に友人や身内を連れてきた時は好評だったので味に問題はないはず…なのですが、ここ数年は店主が異様に愛想がない。よほど客と関わりたくないのか客席と厨房をほぼ完全に遮断されてしまったので、他に客がいないと恐ろしいほどの孤独感に苛まれながらラーメンをすする羽目になります。愛想だけでなくやる気も失っているのか、スープがぬるかったり麺がのびてたりなんてこともある。というか今回ものびてた。それに腹を立てて2年くらい行かなかったこともあります。そして今回、私が退店するまでの間もやはり客はひとりも来ませんでした。どんだけ不人気なのかと。
今住んでいるアパートの近くにはまた別の変なラーメン屋が何軒かあります。店に入ったらお客じゃなくて店の人がラーメンを食べていて、客である私に「何しに来たの?」的な視線を向けてきたり(別に営業時間外ではない)、またある店では濃厚魚介醤油ラーメンを頼んだのになぜかメニューに存在しないトマト風味の酸っぱい謎ラーメンを出してきたりと様々です。
だけど、そういう店ってクソ映画と同じで「こんなテキトーにやっても成り立つ商売があるのか」と思うと何かうれしくなってしまうんですよね。むしろこんな程度じゃなくもっといかれた変な店に行ってみたいと思っているものの、コロナ禍でだいぶ淘汰されてしまったのか最近はそこまで面白酷い店と出会えていません。みんな美味い店にしか興味がないから情報共有が全然できないんですよね。別にラーメン屋じゃなくてもいいから、何か面白そうな不人気店はないもんかなあ。
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