ゲームショップという時代の徒花

 

昨日は朝っぱらからユナイテッドシネマ札幌で「ダム・マネー ウォール街を狙え!」を観てきました。感想記事にも書いた通り非常に面白かったので、今からでもゲームストップの株を買ってもいいのでは…なんて盛り上がった気分になったりしたわけですが、






うん、まあ…


いらんわな…


冷静になってみると、チャート的にもファンダメンタルズ的にも全く買う理由がございません。ローリング・キティ派にはぶん殴られると思うけど、今からでもこっそり空売りしたら儲かりそうです。あの祭りに参加した人たちはよくこんな糞株をこぞって買いに走ったもんですな。それほどまでにヘッジファンドを倒したかったと。



それでもミーム化する前の株価1ドル前後の頃からみれば十数倍は高い水準にあるので、まだ完全に終わったわけでもないのかな。



しかし、ゲームの小売店なんてもうこの先どうにもならんだろ…としか思えません。
日本だともうほぼゲオしか生き残ってないですよ。そのゲオもゲームやDVDレンタルではとても食っていけないってんでスマホとか食品とか日用品とか衣料品に重点を置いてるというのに。



ゲームなんてもうダウンロード販売で充分なんですよね。下手に実物で買ってしまうと、プレイする時にいちいちソフトの入れ替えをせねばならんのが面倒くさすぎていけない。



まあ私はファミコン世代なのでゲームショップ自体は大好きなんですがね…。
特に、わけのわからん個人経営の雑然としたゲームショップを物色する以上にエキサイティングなことはこの世に存在しないと言っても過言ではない。カメレオンクラブとかYESそうご電器みたいなところでも充分楽しいんだけど、もっとうらぶれた個人経営店の方が適当な値付けだったりレア物が眠っていそうな気配があって刺激的だったんです。



中学生の時、隣町に「ニューヨーク」なる怪しい店があると聞いて友人たちとわざわざ自転車で何時間もかけて山を越えて行った思い出。くっそド田舎のくせに一体何がニューヨークなのかと突っ込みながら。しかしあの偏屈オヤジの居座るゴミ屋敷のような狭くて薄暗くカビ臭い店内がたまらなく居心地が良かった。ゲームだけでなく古本やCDもあるとなお良いですね。中高大学生時代はそういう店を探しては入り浸る日々を過ごしていました。今はもう全て消えてなくなった。



ブックオフも昔はしょっちゅう巡回していたんですがね。あそこも昔はテキトーな値付けをしていたので。しかし今は全然です。たとえば今、アングラガルドっていうスウェーデンのプログレバンドのCDを集めているんですが、どうしてもあと1枚「天眼 VILJANS ÖGA」ってCDが手に入らないんですよね。なので久しぶりにブックオフへ出向いてみたんですが、そんなもの全くありそうにない。ダメ元でのぞいたとはいえ何もなさすぎる。どれもネットで買うよりお得なものは見当たらないし、レア物の気配も全然しません。どこにでもあるものが当たり前の値段で売っているだけ。結局天眼はメルカリか何かに出品されるのを気長に待つよりなさそうです。



ブックオフオンラインならまだ少しは魅力がありますけどね。全国のブックオフの在庫が出品されているので、田舎の店舗では見つからないレア物を探す時は使えます。まあ、今日はつまりゲームやらCDやら本を実店舗で買う時代はもう終わりつつある…という当たり前で寂しい現実を再確認したという話でした。


コメント

オペラ さんのコメント…
ほんと便利な世の中になりましたよね。
私は小説が好きなんですが、絶版の本でも、図書館だったり、ブックオフをかけずりまわったりすることなくメルカリで手に入りますもんね。最近はメルカリとヤフオクの二つに検索かけて見つからないようならあきらめるようにもなりました。
古本屋で探すのも嫌いじゃありませんでした。店頭においてなくても店主と仲良くなって探してもらったり、常連さんと物々交換したり、さながらドラクエのようでした。
岩石入道 さんの投稿…
> オペラさん

私も昔はミステリー・ホラー・SF小説大好きでよく読んでましたが、社会人になってからだんだん読めなくなってしまいました。はよセミリタイアせねば…

古本屋の店主と話すことはあっても他の常連さんまで認識したことはなかったですねえ。それも今となってはいい思い出なんでしょうね。
ちょぷちょぷ さんのコメント…
お疲れ様です。
「ダム・マネー」の感想、面白かったです。
ですが、私がもしその株を持っていたとしても、値上がりした時点で売ってしまうでしょうね。
矜持を守って餓死するよりも、目先の金で寿司を食う小市民です。

確かに、ゲームショップ、レンタルビデオ系の先行きは暗いでしょうね。
Steam等で、格安でゲームが買えるこのご時世に、CDでゲームを買おうとは思いません。
定価で買うと、物凄いストレスを受けるので、「バイオRE4」も値下げ待ちです。
50%でも「まだ高い」と思ってしまうので、それはそれで問題なのですが。
本ですと、廃版になった本こそ、電子書籍で復活させてほしいですね。
「ジョーズ」の原作とか、「遊星からの物体X」のノヴェライズ版とか、
小学生の頃に読んだきりの小説が沢山あるのですが。
岩石入道 さんの投稿…
>ちょぷちょぷさん

たぶん、話で聞くだけだと上がった時に売るだろうなー…と思っても、
実際にあの祭りにリアルタイムで参加していたらそうしないかもしれませんよ。
アリの群れで巨象を倒せると感じた時の高揚感一体感は凄まじいものがあったでしょうからね。

バイオ4、友人に勧められて買ってみたもののやっぱりFPSは酔いまくりで1時間しかプレイできませんでした笑
1~3までの固定画面TPSならいけるんですがねえ…
なんで皆あの手のFPSを酔わずに遊べるんだろう。

ジョーズの原作だったら英語版はkindleにあるしいつかは出そうですが、
映画のノベライズは旬を逃すと売れないタイプの本だし無理っぽいですね。
しかし昔はよく映画のノベライズ本も読んでましたね。今ではさっぱりですが。

このブログの人気の投稿